ママのミカタPROJECT

その3
イヤイヤ期どう乗り越える

イヤイヤ期どう乗り越える

イヤイヤ期とは2歳前後から始まり、自分がやりたいことなどを感情的に主張する時期のことです。心が大きく成長している時期ではありますが、脳に未発達な部分があるため、発達の過程とも言えます。「これイヤイヤ期かも」と思った時が始まりで、イヤイヤ期の始まりと終わりに、はっきりとした時期や定義はありません。嫌な理由を言葉で言えるようになる4歳くらいには落ち着いてくることがありますが、かなり個人差があります。イヤイヤ期を乗り越えるための対応策をお伝えします。

何に嫌と言っているのか知る

まずは、冷静に何が嫌なのか状況を把握します。選ぶものに好きなものがないのか、自分のものを取られ嫌なのか、自分で出来ないことがあって納得いかないのか等々、嫌の原因を探ります。全て嫌となっている時や、理不尽と思える程理由もなく嫌と言っている時もあります。また、泣いてかんしゃくを起こしていると、何が嫌なのか、こども本人がわからなくなっているイヤイヤもあります。

嫌と言わせる

自分の気持ちをうまく言葉で言えないので、気持ちを爆発させている状況ととらえて、気持ちを表現する場を与えてあげましょう。気持ちを発散させることにより、スッキリさせる効果もあります。嫌、と言わせてあげましょう。周りに危険なものがないか、確認してケガをしないように見守りましょう。

気持ちを受け止め切り替えを

嫌なんだね、と嫌の気持ちを受けとめてあげましょう。また、抱っこしてあげるだけで、気持ちが落ち着くこともあります。嫌と言ってから、気持ちを切り替えるには、時間がかかるかもしれませんが、別の選択肢を与える等して、別のことに気を向けられるように、気持ちの切り替えをサポートしてあげましょう。

できるだけ時間と心には余裕を

時間に余裕がないと、心にも余裕がなくなるので、優しく対応できなくなります。スケジュールを詰め込まないように気をつけて、できるだけ時間には余裕を持って過ごすように心がけましょう。また、こどもは眠気や疲れがともなって、イヤイヤの態度をとることが多くあります。決まった時間にお昼寝をするようにするなど、十分な睡眠をとらせてあげましょう。大人も疲れや寝不足があるとイライラしてしまうので、休息や睡眠は、意識してとるようにしましょう。

感情的にならないように

こどもにイヤイヤ言われると、イライラしてしまうことはあると思います。しかし、イライラして感情的に怒ってしまうと、さらにイヤイヤを助長させてしまいます。子どもだってイライラするよね、まぁいいか、と少し肩の力を抜いて、見守り客観的にみるようにしましょう。こどもと一緒に感情的にならないように気をつけましょう。

気持ちを抱え込まないように

イヤイヤ期の対応に、困ってしまったり、大変だったり、辛く感じてしまうことがあるかもしれません。家族や友達、周りの人に話をするようにしたり、頼ったりしていきましょう。話をすることで、イヤイヤ期の出来事が笑い話になったり、悩みをわかってもらえたりすると、少し、気持ちが楽になるかもしれません。悩みや辛さを抱え込まないようにしましょう。

イヤイヤ期の出来事は、時間が過ぎると、とてもいい想い出になります。今しかない可愛い時期のイヤイヤの出来事をぜひ想い出の1ページに入れてみてください。

イヤイヤ期が始まったら

監修:記野絵美(助産師、看護師)

看護専門学校助産師学科卒業。総合病院、産婦人科クリニックで勤務後、公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会桶谷式乳房管理士の資格を取得し、郡山里の母乳相談室桶谷式代表を務める。

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