その1
水中運動で文武両道!水泳の習い事
こどもは可能性のかたまり。いろんなことに興味をもって、どんどん吸収して、成長していきます。親として願うのは、こどもが自分のやりたいことを見つけて、毎日を元気に笑顔で過ごすこと。日々の暮らしの中で、こどもが何に興味を示しているか、じっくり観察してみてください。走るのが好き、お絵かきが好き、食べるのが好き。好きなことをほめられて自信につながり、もっとやる気になる場合もあれば、できなかったことができるようになり成長を実感できる場合もあるでしょう。また、これまで好きではなかったことが、習い事を体験することで、興味や関心を持てるようになることも。さらに、習い事を継続することで、中長期的に心身の発達に良い影響を与えたりすることもあるかもしれません。そうしたこどもの未知の可能性をさらに広げるのが習い事だと言えます。親としては何のために習い事をするのか、目的意識を持って選ぶことが大切です。さて、わが子に何を習わせたらいいのやら…。どんな習い事があるのか、いっしょに探していきましょう。
泳げるようになるだけじゃない!水泳の習い事!
人気の習い事で常に上位にランクインする水泳。泳げることで、万が一水に落ちた際にも命を守れるようにと考え、学ばせたい親が多いようです。また、水泳の習い事はさまざまな心身の成長につながります。基礎体力、心肺機能の向上をはじめ、免疫力アップ、空間認識能力の発達など、こどもの成長に大切な要素が詰まっています。こどもの頃から水泳を習うメリットは、ただ泳げるようになるだけではなく、心身をさまざまな側面から鍛え、こどもの可能性を広げることにあると言えます。
全身運動で、筋力も心肺機能も、基礎代謝もアップ!
まず水中では浮力が働くため、関節や骨に負担をかけずに全身運動を行うことができます。一つひとつの行動が水の抵抗を受けるので、全身の筋肉をバランス良く鍛えられ、水圧による負荷で心肺機能も向上。さらに、体温よりも温度が低い水中では基礎代謝が高まり、病気になりにくい体づくりにもつながります。伸び盛りのこどもにぴったりな習い事と言えそうです。
脳の発達にも効果的!水泳以外のスポーツも得意に!
水泳は、常に全身に負荷を受ける全身運動で運動神経が発達しやすく、水泳で培った体力やバランス感覚などをほかのスポーツに活かせることも魅力です。泳げるようになるだけではなく、他のスポーツも得意になりやすいと言われています。また、水中は、陸上での日常生活とは異なる刺激を心身に与えるため、脳内の神経細胞の形成を促すとも考えられています。神経細胞はこどもの頃ほど発達するため、成長の時期に泳ぐことが脳の発達にも良い影響を与えるとされています。
成功体験を得やすく自己肯定感が高まる!
最初から泳げる人はいないことから、水泳は、最初の泳げない状態から少しずつ泳げるようになる成功体験を誰もが得やすいスポーツです。上達や成長を実感することで、自己肯定感が高まり、自分で人生を切り拓く積極性や芯の強さ、行動力を育むことができます。また、水泳を続けて記録を伸ばしていくためには、規則正しい生活や体調管理など、地道な努力の習慣化が求められます。自らを律しながら、社会に適応していく継続性も身に付くと言えるでしょう。

まずは体験教室や見学から!
多くのスイミングスクールでは0歳から通えるカリキュラムを設けています。まずは無料の体験教室などに参加してみるといいでしょう。清潔さや安全対策などの設備、そして、お手本を見せたり、適切なサポートをしたりなどコーチの指導力や実際に通っている方の口コミなどもチェックしてみましょう。
「プチ水泳教室」で楽しく水に慣れよう!
ただ、親としては、それでもわが子の初めての習い事には不安を感じるものです。特に水泳では、水への恐怖心や息継ぎがうまくできるかなどが気になりますよね。そんな時は自宅のお風呂で「プチ水泳教室」を親子で楽しんでみましょう。最初は水に慣れる練習。シャワーやぞうさんジョウロを使い少しずつ頭に水をかけていきます。慣れてきたら湯舟や洗面器に顔を浸し、息を止めた状態で鼻から空気を出してみます。こどもが不安がるようでしたらママやパパがお手本を見せてあげてください。それもクリアしたら、ゴーグルを着用してお湯の中で目を開けてみます。おもちゃの宝石などをバラまいて、拾い上げるゲームをすると、楽しく水中に慣れることができます。水中に慣れてきたら、顔を浸したまま数を数えることなどを取り入れてみてもいいでしょう。夏場には自宅の庭にビニールプールを出せばこどもは大喜び。カラーボールを浮かべたり、ホースから水を噴射したりすると、楽しみながら水に慣れることができます。最初のうちは水を浅めにためて、恐怖心を取り払ってあげることが大切です。ぜひ自宅のお風呂やビニールプールなどで「プチ水泳教室」をはじめて、親子で楽しんでみてくださいね。
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