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外国には成人式がない?海外と日本の祝い方の違いは

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  • #伝統行事
  • #通過儀礼

日本には外国では見られないさまざまな行事があります。成人式もそのひとつです。「外国では成人を祝わないの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、海外での成人の祝い方を解説します。

外国でどのような成人式が執り行われているのかを知れば、外国の方が日本の成人式に憧れる理由が分かるかもしれません。日本の成人式が特別であることへの感謝も深まるでしょう。

外国に成人式はある?

日本の成人式を外国の方に説明する際、なかなか分かってもらえないことがあります。外国には、日本の成人式と全く同じ行事はほとんどありません。似ている行事はあるものの、「これは成人式なのかな?」と感じることも多いようです。

「外国に成人式はない」という人もいます。実際はどうなのか、「成人」というキーワードをもとに掘り下げてみましょう。

そもそも「成人」とは?

「成人」とは、一人前と認められる年齢に達した人のことです。何歳をもって成人とするかは、文化や国、時代によって異なります。

日本の場合は、明治9年(1876)の「太政官布告第41号」に始まり、その後明治29年(1896年)に制定された民法で「年齢20歳をもって成人」と定められました。しかし民法改正により、2022年4月1日からの成人年齢は18歳です。 

成人すると、親の同意がなくても携帯電話やローンなど、さまざまな契約が自分の意思でできるようになります。しかし、飲酒や喫煙、競馬といった公営競技に関する年齢制限は、これまでと変わらず20歳です。

各国の成人年齢を比較

外国では、国や地域によってそれぞれ成人年齢が定められています。しかし、飲酒や喫煙、運転免許証の取得などに関しては、成人年齢とは別に年齢制限を設けていることがほとんどです。いくつか比較してみましょう。

成人年齢

飲酒

喫煙

運転免許証

結婚

日本

18歳

20歳以上

20歳以上

18歳以上

18歳以上

アメリカ※1

18歳

21歳以上

18歳以上

16歳以上

18歳以上

イギリス

18歳

18歳以上

18歳以上

17歳以上

16歳以上

大韓民国

19歳

19歳以上

19歳以上

18歳以上

18歳以上

中国

18歳

18歳以上

18歳以上

18歳以上

男性22歳以上
女性20歳以上

ネパール

16歳

18歳以上

18歳以上

18歳以上

20歳以上

ブラジル

18歳

18歳以上

18歳以上

18歳以上※2

16歳以上

メキシコ

18歳

18歳以上

18歳以上

18歳以上※3

男性16歳以上
女性14歳以上

 ※1 アメリカは州によっても異なる

 ※2 地域によって例外もある

 ※3 保護者の監督があれば15歳から

外国には成人式がないといわれる理由

外国にも成人を祝うイベントはあります。しかし、日本のように「全国一斉に、同じスタイルで、自治体をあげて」行われるわけではありません。

法的な成人年齢とは異なる年齢で「大人の仲間入りをした」節目としてお祝いするケースも多くあります。例えば、運転免許証が取得できる年齢、結婚できる年齢などです。大人として認められるまで何度も成人の儀式に参加する国もあれば、かなりの費用がかかる大々的なイベントになる国もあります。

日本のような形での成人式は他の国では見られないため、「外国には成人式がない」「日本の成人式を外国の人にどのように説明すればよいのか分からない」といわれることも少なくありません。

【外国の成人式】1.パーティー形式でワイワイ楽しく

外国で祝われる成人のイベントは、いくつかのタイプに分けられます。そのひとつがパーティー形式のイベントです。ここではアメリカ、イギリス、オーストラリア、メキシコで行われている成人のイベントを紹介します。年齢も意味合いも少しずつ違いますので、比較しながら見てみましょう。

アメリカ

アメリカには「Sweet sixteen(スウィート シックスティーン)」というイベントがあります。伝統的には16歳を迎える女性のために祝われるものです。

昔は、女の子が16歳を迎えると、結婚できる一人前の大人と見なされていました。運転免許証を取得できるようになるため、自立を感じさせる年齢でもあります。最近は、性別に関係なく祝うケースも出てきました。

友人を大勢招いて催す大規模なパーティー、ちょっとセレブなホームパーティー、ドレスコードを決めたフォーマルパーティーなど、本人の希望を親がかなえる形でイベントを企画するというケースがほとんどです。

イギリス

イギリスでは18歳と21歳の2度、成人のお祝いをします。18歳は現在の成人年齢で、21歳は昔の成人年齢です。家族や友人と一緒にパーティーを楽しみ、新成人にプレゼントを贈ります。

昔は、「何時に帰ってきてもOK。どこで何をしていてもOK。あとはあなたの人生……。」というメッセージを込め、親が新成人に家の鍵を渡していました。現在は、鍵のデザインの入ったメッセージカードや鍵のチャームを贈ることが多いようです。

オーストラリア

オーストラリアには、21歳を祝う「21st(トゥエンティーファースト)」というイベントがあります。現在、オーストラリアの成人年齢は18歳です。しかし、昔は21歳であったため、成人の祝いは21歳で催されていました。法的な成人年齢が変わっても、21st(トゥエンティーファースト)は変わらず21歳で催される、成人のためのイベントです。

パーティーの規模はさまざまですが、夜通しゲームやダンスをして楽しむことも少なくありません。

メキシコ

南米のいくつかの国には、「フィエスタ・デ・キンセアニェーラ」という祝いがあります。これは15歳を迎える女の子が女性へと成長したことを喜ぶ祝いです。国や地域ごとにさまざまな風習があります。

メキシコでは、教会でのミサから始めるのが伝統です。その後、パーティー会場に移動し、夕食とともにダンスや音楽を楽しみます。祝われる女性にハイヒールの靴をプレゼントする「靴の交換」、マヤ文化を由来とする人形のプレゼントなど、文化色豊かなお祝いです。

【外国の成人式】2.伝統行事で厳かに

日本のように、伝統的な衣装や儀式で成人を祝うという文化のある国もあります。ただ、最近は祝われなくなってしまった、意味合いが変わってしまったというケースも少なくありません。日本のように毎年目にすることは期待できないでしょう。ここではネパール、中国、韓国のケースを紹介します。

ネパール

ネパールには男性の成人を祝う「バルタマン」という儀式があります。ネパールには法的な成人年齢がありません。バルタマンを終えると、成人として正式に認められます。バルタマンの年齢は占いによって決められるため、人によって異なりますが、一般的には16歳頃です。親戚や友人を大勢招待し、ヒンズー教の宗教儀式とともに成人を祝います。

中国

中国には、20歳の男性が対象の「冠礼(かんれい)」、15歳の女性が対象の「笄礼(けいれい)」という伝統的な成人の儀式がありました。冠礼は成人のしるしである冠が、笄礼はかんざしが使われる儀式です。しかし、これらの儀式は清(しん)の時代に廃止されてしまいます。

最近は、高校で18歳の成人を祝う行事が行われており、中には「冠礼」や「笄礼」を復活させているケースもあるようです。

韓国

韓国の成人の日は毎年5月の第3日曜日で、「成年の日(ソンニョネナル)」と呼ばれます。

伝統的な慣習にのっとった韓国の成人式は、伝統衣装をまとい、成年の象徴である帽子と髪飾りをつける儀式です。しかし中国と同様、祝われることはめっきりと少なくなってしまいました。現在では、親しい友達や恋人、家族と一緒に成人のお祝いをするスタイルが一般的です。

【外国の成人式】3.通過儀礼で大人になる

特別なイベントに挑戦することが、成人になるための通過儀礼とされている地域もあります。中にはかなり危険なものもあり、ごく限られた地域の伝統として続けられていることがほとんどです。ここではアフリカや中南米、ポリネシアなどで祝われる、特に印象的な6つの成人の儀式を紹介します。

ハマル族(エチオピア)

エチオピア南部に住むハマル族には、「牛跳びの儀式」という風習があります。これは成人男性の通過儀礼です。10頭~30頭くらいの牛を並べ、牛の背中の上を若い男性がはだしで走り抜きます。牛跳びの儀式に挑戦する男性は全裸です。落ちずに3往復できたら一人前の大人として「マザ(Maza)」の称号を与えられます。

ネイティブアメリカン

ネイティブアメリカンには、成人を迎えたときや人生に悩んだときに受ける「ビジョンクエスト」という通過儀礼があります。ビジョンクエストは夢から啓示を受ける儀式です。

男性は4日4晩、女性は2日2晩断食し、祈りをささげながら夢を得るというものですが、細かな手順は部族によって異なります。ネイティブアメリカンの伝統宗教に基づく儀式です。

ベラクルス州(メキシコ)

メキシコのベラクルス州には、「ダンサ・デ・ロス・ボラドーレス」という儀式があります。これはユネスコの無形文化遺産にも登録されている奇祭のひとつです。

インディアンの盛装(華やかに着飾った装いのこと)をした5人の男性が高さ40mのポールに上り、4人は腰につけた縄を使って逆さまの状態で宙づりになりながら降りてきます。1人はポールの頂で太鼓や笛の演奏を行う役目です。恐怖に打ち勝つ通過儀礼として、成人を迎える男性が挑戦します。

マサイ族(ケニア)

ケニアのマサイ族には、ライオン狩りを成功させることにより、勇気のある大人の男性として認められる風習がありました。勇敢な戦士としての地位を得るための、命がけの通過儀礼というわけです。現在、ライオン狩りは禁止されており、代わりに強い戦士としての能力を競うマサイオリンピックが開催されています。

サテレ・マウェ族(ブラジル)

痛みを伴う通過儀礼もあります。そのひとつが、ブラジルのサテレ・マウェ族が行う「バレットアントグローブ」です。バレットアントは和名を「サシハリアリ」というアリの一種で、刺されると弾丸を撃ち込まれたような痛みが24時間続くといわれています。

サテレ・マウェ族の成人の儀式は、バレットアントが入った竹織の手袋に手を入れ、痛みに耐えるというものです。儀式終了後、亡くなるケースもある、かなり過激な通過儀礼として知られています。

ペンテコスト島(バヌアツ共和国)

バヌアツ共和国のペンテコスト島で行われる成人の儀式「ナゴール」は、バンジージャンプの元祖といわれています。背の高いやぐらにつたを縛り、それを足首に巻きつけてジャンプするという危険な儀式です。つたはジャンプする本人が選びます。つたが長過ぎたり弱かったりすると命に関わるため、つた選びも真剣です。

外国人が憧れる日本の成人式とは

振袖姿が印象的な日本の成人式は、外国の方も憧れる印象深い行事です。しかし、成人式がどのように始まり今の形になったのか、尋ねられると答えられない方も多いのではないでしょうか。ここでは、日本が誇れる成人式の基礎知識を解説します。

日本の成人式の由来

男性の成人式の由来は「元服(げんぷく)」で、始まりは平安時代とされています。髪形や服装を改め、初めて冠をつける儀式を執り行いました。これを機に成人と見なされ、幼名ではなく実名を名のるようになります。年齢は今よりも早く、12歳~16歳頃に祝われました。

女性の成人式の由来は「裳着(もぎ)」で、公家(くげ)の女性が成人したしるしに初めて裳(も)という衣装をつける儀式です。年齢は 12歳~16歳ぐらいで、特に結婚相手が決まったときやその見込みのあるときに執り行われました。

日本の成人式はいつ始まった?

現在のような成人式が始まったのは戦後で、埼玉県蕨市(当時の蕨町)が昭和21年(1946年)に行った「第1回青年祭」がルーツとされています。戦後の混乱期に、未来を担う青年を励ますため企画されたものでした。

昭和23年(1948年)には政府が1月15日を「成人の日」として祝日に制定し、これにより自治体が催す成人式も全国に広がりました。その後祝日法が改正されたため(ハッピーマンデー制度)、現在の成人の日は1月の第2月曜日です。 

日本の成人式は和装が特徴

成人式の衣装は、和装に限定されているわけではありません。しかし、伝統的な日本の衣装である和装で成人の節目を迎えたいと願う人が多くいます。成人式の由来でもある元服や裳着の儀式でも衣装の変化が成長の節目を印つけてきたため、衣装にこだわるのは当然の流れかもしれません。

特に女性が着用する振袖にはさまざまな柄やスタイルのものがあり、選ぶ段階から楽しめます。成人式には洋装で出席する、または成人式には出席できないという場合でも、「記念写真撮影だけは振袖姿で」という方も少なくありません。

多くの自治体で20歳で成人式を開催

2022年4月1日から日本の成人年齢は18歳に引き下げられました。自分の成人式は何歳で祝うことになるのか、不安を感じる人もいることでしょう。成人式の時期やあり方に関しては、法律上のきまりがありません。そのため、自治体ごとの判断となります。

多くの自治体では従来通り、20歳での成人式を予定しているため、成人年齢の引き下げに伴う大きな混乱はないでしょう。ただし、自治体によっては「新成人のつどい」といった名称を「二十歳のつどい」などに変更するケースもありそうです。

日本ならではの成人式の記念をスタジオアリスで残そう

振袖姿で迎える日本の成人式は、世界に類を見ない、特別な行事です。一生の思い出に残る成長の節目には、スタジオアリスの成人式撮影プランをぜひご利用ください。スタジオアリスでは、新成人のニーズに合わせたさまざまなサービスをご用意しています。お得でうれしいサービスばかりですので、ぜひご利用ください。

前撮り撮影も当日レンタルも!振袖の心配不要な「ふりホ」

スタジオアリスの「ふりホ」は、前撮り撮影と成人式当日までの振袖レンタルに加え、前撮り撮影時の着付けとヘアセット、撮影データ付き高品質アルバムがセットになったお得なサービスです。 

振袖は約1,500種類の中から選べます。振袖のデザインは、王道華やか・レトロ・モダン・かわいい・モードなど、バラエティー豊かです。自分だけの、自分らしい振袖姿で成人式を迎えられます。

料金は99,800円(税込109,780円)。追加費用は発生しないため、価格を気にしながら振袖を選ぶ必要はありません。

『ふりホとは』

他にも選べる成人式撮影プラン

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「成人式には出席できないけれど、記念写真撮影だけは振袖姿で」という方は、撮影用衣装付きプランをご利用ください。振袖と小物一式、着付けまでセットになっているため、手ぶらでご来店いただけます。 

※プランや価格は2023年度のものです。
※店舗によって異なる場合がございます。

『その他成人式撮影プラン』

まとめ

世界には成人を祝うさまざまなイベントがあります。しかし日本のように、全国一斉に自治体をあげて祝う国は他にないでしょう。多くの同級生と振袖姿で集う成人式は、貴重な思い出になります。

日本らしい振袖姿の成人式には、スタジオアリスの成人式撮影プランをぜひご利用ください。前撮り撮影用と成人式の振袖レンタルがセットになった「ふりホ」をはじめ、さまざまなサービスで、みなさまのお越しをお待ちしています。

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