ママのミカタPROJECT

その5
「副菜を食べよう~野菜&発育~指の発達について」

副菜を食べよう~野菜&発育~指の発達について

副菜を食べよう~野菜

味覚の基本味は五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)です。ヒトは生きていくために本能的に甘味、塩味が好きなんですね。酸味や苦味は“危険な味”として乳幼児期には避ける傾向もみられます。野菜はビタミン、ミネラルが多く含まれているので苦味が感じられ、初めて出会ったときに驚きの表現がみられることも。“安全”だということが分かれば“好き”な味になることもあります(大人の味です)。味覚以外にも五感(味覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚)など様々な要素から“好き嫌い”が生まれます。野菜は繊維が多いので、煮たりゆでたりと加熱調理が多くなり、自分だけのためならやらないかも。赤ちゃんがいるからこそできることですね。赤ちゃんと共有する食事の時間が楽しく幸せな時間になりますように。

[野菜を離乳食にするコツ]

①やわらかく調理する
舌でつぶせるくらいのやわらかさが目安です。離乳食期はおうちの方も“とろけるような“食感をお楽しみください。

②小さく刻んだり、裏ごしをするなど形態を発育に合わせる。
離乳初期は裏ごしやすりつぶしを、中期になったら小さく刻み、後期にはひと口大にしましょう。

③とろみをつけるのもひとつの方法です。
まとまりにくいものもあるので、【その3】でご紹介した方法のようにとろみをつけてもいいでしょう。

主菜を食べよう②~卵・大豆

発育~指の発達

ヒトは上から下へ発育します。
・首が座る
・ハイハイをすることで、腕を使い、さらに上半身が安定する
・上半身が安定することで、お座りができ、つかまり立ちをする
・つかまり立ちができるようになると、下半身が安定してくる
・下半身が安定することで、つたい歩きからひとり歩きができる

そして中心から先端へ発達します。
・握っていた手をひらく
・開いた手で、物を握る
・物をつかむ
・親指と人差し指で物をつまむ

つまむ動作は大切です。感触、口の大きさに合うのか?など物の大きさの認識を持ちます。積み木が積めるようになり、お箸や鉛筆を持つことにつながります。乳幼児期にタブレットなどに慣れすぎると、人差し指が浮いてしまい“つまむ動作”が上手にできなくなるので、少しの間赤ちゃんと向き合ってあげてくださいね。

ヒトの発育の仕方

監修:湯澤敏子(管理栄養士・宇都宮文星短期大学教授)

1984東京家政大学栄養学科管理栄養士専攻卒業、1984鹿沼市役所保健センター勤務(栃木県内市町村管理栄養士として初)、(株)帝国繊維、栃木県立衛生福祉大学校等の非常勤勤務、2005宇都宮文星短期大学栄養士ユニット開設から現在に至る。

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