七五三の絵馬の飾り方は？意味や処分方法なども詳しく解説

七五三のご祈祷を受けると、授与品として絵馬をいただくことがあります。絵馬をいただいた際に、どのように扱うのが正解なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

絵馬には願いごとを記入して神社やお寺に奉納するのが一般的ですが、ご自宅に持ち帰るケースもあるようです。その場合、どう扱っていいものなのか、まいつ返納するものなのかと悩んでしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では、絵馬の飾り方や処分の仕方について解説します。同じく授与品としていただくことの多い破魔矢（はまや）や千歳飴の扱い方もまとめてありますので、七五三のお祝いの前に、ぜひご一読ください。

七五三のご祈祷をすると、授与品をいただける場合があります。神社やお寺によって授与品の内容は異なりますが、「絵馬」「千歳飴」「破魔矢」「お守り」「祈祷札」といった品をいただくケースが多いでしょう。

ここでは、授与品のひとつである「絵馬」について、詳しく紹介します。

絵馬は、「お願いごと」や「願いがかなったお礼」を書く木の板のことです。絵馬にお願いごとやお礼を書いたら、神社やお寺に奉納するのが基本です。絵馬には、神社や馬などの絵が描かれた面と、何も書かれていないまっさらな面があります。

お願いごとやお礼は絵が描かれた表面ではなく、何も書かれていない裏面に書きましょう。七五三でいただく絵馬には、お子さまが健康で元気に過ごせるよう願う意味があります。絵馬は、お子さまにとってもご家族にとっても縁起のよい品です。

絵馬の歴史は古く、「奈良時代」または「飛鳥時代」から受け継がれてきたとされています。古くは、神様が神馬（しんめ）に乗って人間界にくると伝えられていました。神馬とは、神様が乗る馬のことで、神社に奉納して、神聖化された馬を指します。

実際に、神様へ向けて生きた馬を奉納していた時代もありました。しかし、時代とともに馬を奉納する風習は変化し、馬の絵を奉納する風習へと変わります。馬を奉納する風習が簡略化されたものが、現在の絵馬といえます。

七五三のご祈祷をして絵馬をいただいた際に、どのように扱えばよいのか悩んでしまうママパパもいらっしゃるでしょう。神社やお寺には絵馬を飾る場所があります。絵馬をいただいた際にスムーズに扱えるよう、事前に絵馬の飾り方をチェックしておきましょう。

神社やお寺には、絵馬を奉納する絵馬所があります。七五三でいただいた絵馬は、絵馬所に掛けるのが一般的です。絵馬所にはたくさんの絵馬が奉納されているでしょう。

絵馬にお願いごとを書いたら、絵馬のひも部分をフックや棒に掛けます。絵馬所にはフックや棒が用意されているので、ご自身でフックや棒を用意する必要はありません。

絵馬を飾る際は、絵馬の向きに注意しましょう。神社やお寺によって、絵馬を飾る向きが異なります。絵が描かれている面を見せるように掛けるケースもあれば、お願いごとが表にくるように掛けるケースもあるでしょう。

どちらを見せても問題ないとしているケースもあるため、他の方の掛け方を見て、どのように掛けるか判断するとよいでしょう。掛け方が分からない場合は、神社やお寺の方に聞いてみると安心です。

絵馬本来の意味を考慮すると、七五三でいただいた絵馬は神社に奉納するのが基本です。しかし、持ち帰るのがNGというわけではありません。絵馬をいただいた際に、「一度持ち帰って家でお願いごとを書く」「家に飾っておきたい」という方もいらっしゃいます。

ご自宅に飾っておく場合、神棚に置くのが一般的です。絵馬を置くための台も販売されているので、絵馬を持ち帰る場合は購入を検討してみるとよいでしょう。なお、神棚がない場合は、家の中でもできるだけ明るく高い場所に飾っておくのがよいとされています。

七五三では、ご祈祷の授与品として破魔矢をいただく場合もあります。破魔矢は、飾り方に決まりがある縁起物です。破魔矢の意味や由来を把握しておくことで、正しく飾れるでしょう。

ここからは、破魔矢の意味や由来、飾り方や飾る場所を確認していきます。破魔矢のご利益を得るためにも、飾る前にチェックしておきましょう。

破魔矢は、「魔」を破って幸福に暮らせるよう願いを込める縁起物です。「魔」とは、災い・不幸・不運などのことを指します。そのようなものから身を守る、魔よけのような意味を持つのが破魔矢です。

また、破魔矢は名前の通り「矢」の形状をしていることから、幸福や好機を射止めるという意味も持っています。破魔矢はお子さまにとって大変縁起のよい品であるため、日本では古くから赤ちゃんが生まれてから初めて迎える初正月のお祝いとして、破魔矢を贈る風習があります。

破魔矢は、占いが由来となった縁起物です。日本には、古くから伝わる射礼（じゃらい）という占いがあります。射礼は、作物の豊作を占う儀式です。ハマ（的）に矢を射て、うまくハマに当てられれば、その年は豊作が期待できるといわれていました。

古くは年初めに行うものでしたが、しだいに矢と弓を持ち帰る風習へと変わっていきます。この時、矢と弓は、男の子の健やかな成長を願う縁起物とされていました。

そして、時代とともにご家族の安全を願う縁起物として変化していきます。行事自体も簡略化されていき、現在はハマを射る矢（破魔矢）のみが縁起物として神社やお寺で扱われるようになりました。

破魔矢を飾る際は、矢の先を上に向けないよう注意しましょう。矢の先を上に向けることは、神様に矢を射る状況になってしまいます。

破魔矢は災いである「魔」を射てくれる縁起物です。そのため、矢の先をその年の凶の方角へ向けるのが望ましいとされています。凶の方角が分からない場合には、南か東の方角へ向けましょう。

なお、破魔矢は、私たちの目線よりも上の場所に飾るのが基本です。立てていても寝かせていても問題ありませんが、破魔矢が落ちてしまわないように注意しましょう。破魔矢を立てておく「破魔矢立て」を活用すると、安定した状態で飾っておけます。

七五三の授与品としていただく千歳飴は、棒状の長い飴のことです。古くから縁起物として親しまれてきた千歳飴には、七五三にふさわしい縁起のよい意味があります。ここからは、千歳飴の意味や由来、食べ方を見ていきましょう。

千歳飴は、細長い形状と伸びのある性質から、長寿を連想させる縁起物といわれています。また、千歳飴の「千歳」は、千年や長い月日という意味の言葉です。

こうした特徴が合わさり、千歳飴は「細く長く粘り強く長生きできますように」と願う意味を持ちます。

また、千歳飴は縁起のよい紅と白の飴がセットで入っているのが特徴です。飴に込められた意味だけでなく、その見た目でも七五三のお祝いを盛り上げてくれるアイテムです。

千歳飴が誕生した由来は諸説あります。その中でも、千歳飴の由来として挙げられる代表的な飴が以下の3つです。

＜千年飴（せんねんあめ）＞
元禄・宝永期（1688~1711）に江戸・浅草で販売されていた、細長い見た目が特徴の飴です。千年飴という名前や紅白の見た目が「長寿や縁起がいい」と評判になったことが千歳飴の始まりとされている説です。

＜千歳飴（せんざいあめ））＞
元和元年（1615）に江戸の浅草寺の境内で販売されていた飴です。こちらも、長い形状をしていたことから「長寿」を連想させることで話題になったそうです。同じ漢字が使われていることから、読みだけが変わったのではないかといわれています。

＜祝い飴（いわいあめ）＞
東京都の神田明神で販売されていた祝い飴が由来という説もあります。明治時代には、神田明神で千歳飴を販売している写真が残っています。

千歳飴は長い形状なので、小さなお子さまが手に持って食べるのは危険です。とはいえ、縁起のよいお菓子を切ってしまうと、よくないことが起きるのでは……と心配になるママパパもいらっしゃるかもしれません。

千歳飴は縁起物ですが、食べるときには切っても問題ありません。切って食べる場合にも、丸のみをしないように、注意してお子さまを見てあげましょう。

千歳飴は量が多いため、お子さまがすべて食べ切れない場合もあります。その場合は、料理やお菓子に使ったり、コーヒーや紅茶に入れたりなど、砂糖の代用品として使用しましょう。

七五三の授与品としていただいた絵馬や破魔矢をご自宅に保管する場合、いつまで飾っておけばよいのか悩むママパパもいらっしゃるでしょう。

ここからは、七五三の授与品をご自宅に飾っておく時期と、処分方法について確認していきましょう。

七五三でいただいた授与品を持ち帰ったら、1年間を目安に飾りましょう。授与品は基本的に、神社やお寺に返すものです。いただいた神社やお寺へ返却すると、その後はおたき上げをしてもらえるでしょう。

授与品の返却時期に厳密なルールはないため、返却は七五三のぴったり1年後でなくても問題ありません。七五三から1年を迎える時期に神社やお寺にいく予定がある場合には、予定に合わせて返却してOKです。七五三のご祈願が成就した場合には、お礼まいりをするよい機会にもなります。

授与品は日本の伝統を感じられる縁起物であるため、お子さまが大きくなってからも、七五三の思い出とともに、授与品を見せてあげたいと考えるケースもあるでしょう。そういった理由から、いただいた授与品を長く保管しておくご家庭もあります。

また、授与品のご利益は長く続くものという考え方もあるでしょう。お子さまの節目となる進学や就職、成人式や結婚を目安として、授与品を返却するご家庭もあります。その場合は、ほこりなどがかぶらないよう大切に扱うことを心掛けましょう。

七五三はお子さまの節目をお祝いする日本の伝統行事です。お子さまに伝統を継承する意味でも、ご家族揃って神社やお寺でご祈祷をし、絵馬や破魔矢、千年飴などの由来や意味などをお話ししてあげるとよいでしょう。

そして、お子さまの成長を記録するための記念写真にもぜひチャレンジしましょう。華やかな写真を残すなら、豊富な衣装ラインアップが特徴のスタジオアリスがおすすめです。

着物・ドレス・タキシードなど、さまざまなテイストからお気に入りの1着を選び、特別感のある姿を記念に残しましょう。ここからは、スタジオアリスの魅力を紹介します。

（参考：『七五三』）

スタジオアリスでは、かわいらしいディズニーキャラクター和装で、お子さまの特別な記念を彩ります。ミッキー＆ミニーやドナルド＆デイジーなど、人気キャラクターが勢揃いなので、お子さまのテンションもアップするでしょう。

和装のクラシカルな雰囲気と、ディズニーキャラクターの愛らしい雰囲気が掛け合わさって、オリジナルの世界観を演出してくれます。憧れのキャラクターになりきって撮影する機会はなかなかないものです。人生の節目となる七五三の記念に、楽しいイベントで思い出を作ってあげましょう。

（参考：『ディズニー和装があるのはスタジオアリスだけ』）

スタジオアリスでは、「シンプルセット」「スタンダードセット」「スペシャルセット」「Happy Birthday 753セット」の4つのセットプランをご用意しております。

全てのプランで、着付け・ヘアセット・衣装が無料です。それぞれのプランで、衣装数やポーズ数、フォトアイテムが異なりますので、お好みに合ったプランをお選びください。

お誕生日と七五三を一緒にお祝いする際は、「Happy Birthday 753セット」もおすすめです。

（参考：『大切な七五三の記念をカタチに残そう　七五三セット　』）

「七五三撮影時だけでなく、神社やお寺にいくときの衣装もレンタルしたい」とお考えのママパパは、スタジオアリスのお出かけ用着物レンタルをご利用ください。スタジオアリスでは、年中いつでもお参り用の着物をレンタルいただけます。

お出かけ用着物レンタルでは、撮影用の着物と違うデザインを選べるのがうれしいポイントです。豊富なラインアップからお気に入りの衣装を見つけて、お子さまの節目をさまざまな姿で記念に残しましょう。

（参考：『着物を2度楽しもう！おでかけ用着物レンタル』）

七五三の授与品としていただく絵馬は、お願いごとを書くものです。神社やお寺に絵馬所があるので、お願いごとを書いたら絵馬所に掛けておきましょう。

七五三では、絵馬以外にも破魔矢や千歳飴などの授与品をいただくことがあります。それぞれ縁起のよい意味があるので、丁寧に扱いましょう。

七五三はお子さまの人生の節目であり、本格的なお写真を撮影するよい機会です。スタジオアリスでは、お子さまの晴れの日にぴったりの衣装をラインアップしてお待ちしております。お得なプランもご用意しているので、ぜひご家族で撮影をお楽しみください。

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