七五三 5歳男の子にぴったりな着物|マタニティ、赤ちゃん、こどもの記念写真撮影ならこども写真館スタジオアリス|写真スタジオ・フォトスタジオ
七五三 5歳男の子にぴったりな着物
5歳の七五三のお祝いは、平安時代に行われた「袴着(はかまぎ)の儀」に由来します。男子の正装である袴を初めて身に付けることで幼児期から脱し、大人への一歩を踏み出す意味を持っていました。そこから、5歳の七五三の正式な衣装は「紋付袴」とされています。ここでは5歳の着物についてご紹介します。
5歳男の子が着る着物とは?
正式には、黒羽二重で作った五つ紋付無地の長着と羽織に精好仙台平(高級絹の袴地)の縞模様の袴を合わせるとされています。懐に守り刀(「懐剣(かいけん)」)をいれ、手には末広(扇子)を持ち、鼻緒の白い雪駄をはいて完成です。ただし、羽織は七五三では必ずしも必要ではないという説もあり、長着に袴だけを合わせたお子さまもおられます。また、近年では黒無地ではなく、兜や鷹など熨斗目(のしめ)模様が描かれた長着または羽織を着るのが主流になっています。袴の種類も豊富で縞模様以外に吉祥文様が描かれたり、光沢があったりとさまざま。色も多彩で羽織と長着、袴でトータルコーディネートを楽しむ傾向が強いようです。
正装の着物に入れる家紋ですが、レンタルの利用が多くなった現代では入れていない方も多くおられます。レンタルショップによっては希望すると紋を貼り付けてくれるところもありますが、その際には家紋ではなく誰でも使える「通紋」を使うことがほとんどです。
【家紋とは】
日本固有の紋章であり、家系や家柄を表す印として古くから用いられてきました。着物の正装では背縫い・両袖・両胸に1つずつ入れる「五つ紋」が正式とされ、「三つ紋」「一つ紋」と紋の数が少なくなるに従い、着物の格が下がるとされています。紋の付け方にも格の違いがあり、最上は「染め抜き日向紋」。以降、「刷込み紋」「刺繍紋」の順で格は下がっていきます。家紋以外に誰でも付けられる通紋では、「五三の桐」や「蔦」などの柄がよく用いられます。
着物を着るに当たり、3歳よりも落ち着いたとはいえ、まだまだやんちゃ盛りの5歳の男の子には何かと心配が多いものですよね。そこで、主な心配事別の対処法を簡単にまとめてみました。
- ①汚れ・・・絹100%の正絹(しょうけん)の着物ではなく、自宅の洗濯機で洗えるポリエステルの着物を選ぶと後のお手入れが簡単です。
- ②着崩れ・・・袴が緩んで下がってきたり、裾を踏んで着崩れることが多いので、あらかじめサスペンダーで袴を留めると着崩れの予防になります。
- ③トイレ・・・袴はズボンタイプと筒状のスカートタイプがあるので、筒状のタイプを選ぶとトイレが簡単にできます。トイレの後は長着の襟合わせの部分が緩みがちなので、袴の中から引っ張って整えてあげましょう。
- ④こどもが不機嫌になる・・・袴の下につける帯をマジックテープ状のものにするなど、少しでも楽に着付けてあげることが大切です。また履きなれない雪駄は歩きにくいので靴を持参するのもおすすめ。写真撮影は真っ先に行うなどスケジュールも工夫しましょう。
上記以外にも気になることが多いなら洋装もおすすめです。スタジオでの写真撮影は和装にしてお参りはスーツという方もたくさんおられるので、お子さまに合わせた最適な衣装をお選びくださいね。
5歳男の子におすすめの衣装紹介
衣装が常時500着以上あるスタジオアリスでは、5歳向けの着物やスーツも多数用意されています。写真撮影をする際は衣装代が無料で、草履をはじめとする小物もすべて付いています。お着替えも何度でもでき、その度に撮影もできますので、お気に入りの衣装を存分に楽しめます。

2019年に登場した「ディズニー和装」の5歳男の子向けの着物です。黒ベースの羽織に縞模様の袴を合わせた伝統的スタイルに、黒・赤・黄のミッキーマウスカラーをさりげなく取り入れたおしゃれな一着。丸文のほか麻の葉や青海波、亀甲、桜などをイメージした模様の羽織には、どこかにミッキーマウスも隠れています。

鮮やかな萌黄色の羽織に浅葱色の袴を合わせたカラフルな着物は、個性的な色合わせが得意な『まかろんきっず』のもの。愛らしい丸文の中も華やかに彩色され、細部までこだわりが満載です。活発な男の子にもよく似合い、写真映えする一着です。

「平和」や「不老長寿」を表す鳳凰と艶やかな唐草文がダイナミックに描かれた豪華な一着。シルバーの幾何学模様を施した袴もシャープで凛々しく、キリッと決めたいお子さまにぴったりです。

常緑樹であることから「長寿」を意味する松をカラフルに描いた一着です。鮮やかな青の羽織を引き立てる濃紺の長着、メリハリの効いた白い袴とのコーディネートも美しいですね。明るい古典柄をお探しの方におすすめです。

ブルーグラデーションの上品な羽織に大輪の桜や丁子(ちょうじ)、紅葉などさまざまな植物を描いた優美な一着です。辛子色の角帯や立体感のある袴の意匠など随所におしゃれな工夫が施されています。顔立ちの優しい男の子によくお似合いです。

大正浪漫風の羽織袴は着物デザイナー豆千代さんが手掛ける「Mamechiyo in Wonderland」のデザイン。ビロード風の柔らかい素材を使ったドット柄の羽織、小粋な蝶ネクタイ、キャスケット、トランク型の斜めバッグなどこだわりのレトロモダンなおしゃれが満喫できます。他の子とかぶらない個性的な着物をお探しの方におすすめ。

男らしい風合いの織の着物を手掛ける『おりびと』の着物です。風格のある青の羽織にはにらみ合った双龍が描かれ、迫力満点!シルバーを織り込んだストライプ風の袴もスタイリッシュで、重厚な味わいを引き立てていますね。胸元に「丸に違い鷹の羽」の紋入り。

落ち着いた羽織に映える色合いで、「福徳を呼ぶ」宝尽くしや松竹梅などさまざまな吉祥文様が美しく描かれ、背中には大きな兜の柄が。長着や袴の色味を抑えることで、羽織の柄行の美しさが際立っています。

華々しく大胆な色柄で男の子を引き付けるのは「天衣夢鳳」の着物です。黒・赤・金とコントラストの効いたゴージャスな配色、ダイナミックに描かれた丸龍、品を格上げする蜀江文(しょっこうもん)と、どこをとってもかっこいい一着です。

さわやかな青のグラデーションに、秋を表す紅葉や流水文を描いた艶やかな一着です。矢の文様を描いた薄紫の袴との色合わせも美しく、帯・お守り・鼻緒にはモダンな幾何学模様が。細部まで行き届いたこだわりが見事です。

豪華な地模様と光沢が美しい羽織には、「一生ものに困らないように」との意味をもつ打出の小槌や「不屈の精神で強い心を持って欲しい」との願いを込めた荒波がダイナミックに描かれています。古典的で上品な着物をお探しの方におすすめです。

まるで1枚の絵画のような重厚で美しいデザインが見事な着物です。シックな雲と市松模様が彩る下地に浮き彫りとなる龍と虎。にらみ合う2匹のすさまじい緊迫感が伝わり、「逞しく育って欲しい」という願いを形にした一着です。

黒と赤のはっきりとした配色に黄金の鳳凰が美しく羽ばたく華々しいデザインです。パワフルで男らしく、さらに繊細な優美さも兼ね備えた奥行きのある装飾は、周りの視線をくぎ付けにすること間違いありません。スタイリッシュな袴を合わせ、軽やかさもプラス。

青の濃淡が美しい羽織には、菱形の鶴やカラフルな松などひと工夫された古典柄が描かれ、華やかに仕立てられています。上品な色味の袴には幾何学模様を施してモダンな印象を加味。和洋ミックスの装いがご希望の方にぴったりの一着です。

秋らしい茶色を基調とした珍しい色の着物です。茶と緑、紺の組み合わせはレトロモダンな趣で、おしゃれな一着をお探しの方におすすめ。真っ白い長着で軽やかな清潔感をプラスし、彩り豊かな細やかな柄行で華やかに仕上げています。
【男の子の着物によく使われる代表的な柄②】
鳳凰 | 平和な世に現れると言われる伝説の霊鳥。「不老長寿」の意味も持っています。 |
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松 | 高貴で威厳のある文様。1年を通して緑を保つことから「長寿」や「子孫繁栄」を表しています。 |
波 | 何度も押し寄せることから「諦めない不屈の精神」の意味を持ちます。 |
矢 | 「強く逞しい成長」や「身を守る」という願いが込められています。 |
軍配 | 軍勢を動かすリーダー、勝負の采配をする意味から、「人を動かし、決断力のある男性に成長して欲しい」との願いを表します。 |
最後に、洋装をお考えの方に向けて2018年にデビューしたスタジオアリスの新しいスタイル「ナチュラルライン」をご紹介します。上質な素材とシルエットにこだわった、晴れの日にぴったりのスーツが揃っています。

お坊ちゃん風のスタイルが叶うさわやかなストライプスーツです。少し太めの2色のラインが程よいカジュアル感を演出し、リラックスした装いが楽しめます。ボタニカル柄の蝶ネクタイとお花のコサージュでおしゃれのアクセントに。

堅苦しいのはイヤだけどカジュアルすぎるのも・・・とお考えの方に、デニムスタイルを格上げするおすすめのコーディネートです。ボタニカル柄のジャケットはインパクトの強いアイテムですが落ち着いた色合いなので着こなしやすく、デニムとの相性も抜群。ボーダータイやハットなどのおしゃれアイテムを組み合わせて、外国風の小粋な男の子の完成です。
スタジオアリスでは新作が続々と登場しますので、上記以外にもおすすめは多数あります。
撮影時には店舗で直接衣装をご覧になって、お気に入りを見つけてください。
※紹介したすべての着物・スーツは110cmサイズです
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